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ピンチョン3冊目読み終えた。

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晴れ。

2月の最終日、故に自分の誕生日…

と言っても気持ち的に変わることもなく…

しいて言えば、その日にトマス・ピンチョン「ヴァインランド」を読み終えた。

ほぼ1カ月ヴァインランドをさまよう。

ピンチョンは簡単に読み進めることできないこと覚悟してたけど…

適度に心地よい脳の疲労感。


この作品も登場人物の数が過剰だし、

時間軸の移動や物語の視点の移動が作為的にトリッキーに仕掛けられてるし、

それ故のエピソードの数も過剰に用意されてるという…

それらが複合的に絡み合いカオテックに物語が作られてる。

更にそれらがパラノイア的な想像の飛躍を伴い語られるので…一筋縄でいかない。

なぜそのような厄介な物語を読むのかと言えば

それら全てをピンチョン流の痛烈なユーモアによってエンターテインメントな作品にしているからだ。


で、大まかに言えばこの作品はファシズムに対するそれぞれ個の絆、大まかな意味で家族

を描くことにより60~80年代アメリカそのものを描いている。

本国で「ヴァインランド」は1990年に出版された作品なので、

個人的には湾岸戦争~9.11以降に描かれた作品等に触れる機会が多いためか

アメリカとしてのリアル感は当然求める事が不可能なので、

その辺で回顧的な意味合いで作品と向き合うことになる。


ピンチョンの特異性って

普通は大きな事項に対して個を掘り下げて描こうとする文学が多いなか

大きな事項に対してそれに見合う全体を描こうとし

それ故にエントロピー的な表現に傾向するんではないかと。

その文学的挑戦が読者を魅了すると改めて感じる作品だった。




2013.02.28 | | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

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タナカゴロウと申します。lem名義で緩くトロニカよりな音楽などを作ったりしています。福岡在住。

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