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今年の1冊。

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雨。

パオロ・ジョルダーノ「兵士たちの肉体」読了。

アフガニスタンに実在するフォブ・アイスという基地で

国際治安支援部隊として派遣されたイタリア陸軍の若者たちの物語。

作者はアフガニスタンへのルポ記事を作成したのちに小説へと繋げたとのこと。

まずその辺で軍での生活のリアリティーを読んでいて実感できた。

しかしこの作品で核となって描かれるのは

そこで働く若者たちの各々背負っているものに対する葛藤である。

それは家族や恋愛の問題であったり、自分自身と向き合うことによって

浮き彫りになる本来の自分に対してなど。

これらは誰もが多かれ少なかれ持っている事として実感できる。

ただ特殊な環境下で暮らすが故に自分の中でのバランスも少しづつ損なわれてゆく…。

それは大きな一つの激戦を経験することが沸点となり

後々の生活や考え方に大きく影響してゆく。

そのような様をこの作品は実に丁寧に抑えた感情で描き切った作品である。

冒頭とエピローグの繋がりといい、物語の伏線の巧みさ、

心象風景としての情景描写の美しさと残酷さ。

そして特にリアルに描かれる人々のキャラクターに強く惹かれてしまった。

今年読んだ作品の中で個人的に間違いなくベストの1冊。

2013.10.23 | | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

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タナカゴロウと申します。lem名義で緩くトロニカよりな音楽などを作ったりしています。福岡在住。

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